2010年10月04日

1004D Wilson Combatトリガーユニット(2)

今回は引き続きトリガーユニットについてのうんちくを少し書き加えます。

そもそも、この製品を開発しようとしたきっかけは、組み立て下手な担当者の個人的な要望からでした。
毎回フレーム内のパーツ組み換えで難儀していたので、自然と「ユニット式のトリガーがほしい」という発想に行き着きました。
調べてみると、世の中にはすでに色々な種類のトリガーユニットが存在しており、組み込み易さだけでなく、銃本体としての性能アップにも繋がるとのことで「やるしかない」ということになりました。
その後のモデル選定において、企画と製造担当が協議した結果Wilson Combat製品をモデルアップすることに決定しました。







(こちらが実物写真です)

実物はWilson CombatのTTU(Tactical Trigger Unit)という型式で、シングルステージ・セミオートオンリーのトリガーですが、ガスブロ用ということでフルオート対応にアレンジしました。
ちなみに、企画担当はシビリアンモデル大好きなもので、今後是非セミオートのマッチトリガーなども出させて頂きたい所ですが、今回はひとまずこれにてご勘弁願います。
このモデルはある意味試金石で、これが企画倒れになってしまった場合には、もう次のモデルは出せません、、、

実物と比較して、外観上一番大きな違いは刻印の色ですが、これは素材に起因するものです。
Wilson Combat製はおそらくユニットのフレームに7000番台のアルミを使用しておりますが、弊社の製品では6061を使用しました。
7000番台で作ろうと思えば、我々でも当然作れる訳ですが、コストと性能の兼ね合いで6061に落ち着きました。

7000番台のアルミは非常に強度が高いので、レーザー刻印の際かなり高出力で比較的長時間照射する必要がありますので、文字が黒焦げて見えます。
逆に6000番台では、通常のレーザー刻印でも十分鮮明に刻印できますので、本製品のような仕上がりになります。
フレームに入れてしまえば見えなくなってしまう部分ですが、決してそこで手を抜いた訳ではありません。
ちなみに、現在市販されているCNC加工のエアソフト向けメタルフレームはいずれも6061か、それ以下の素材で加工されております。
ガスブロのライフルでは、実弾を発射する必要がなく、高温高圧で動作させるわけではありませんので、7000番台のアルミを使うと少々オーバースペックになります。
CNC加工前提で7000番台のアルミを採用した場合のコストアップの影響が非常に大きいので、エアソフトガン用には6061が妥当と判断しました。

より多くのお客様によい製品を提供していくために、「リーズナブルなプライス」という弊社のポリシーは是非守って行きたいと思います。
このトリガーユニットとすでに市販されている多くのトリガー/ハンマー/シア単体のセットと比較しますと、性能もさることながら、十分価格的なメリットもあると確信しております。

製品の企画自体は2010年の4月に始まり、4月末にCAD図面、そして5月下旬に1次試作品が出来上がりました。







(CAD図面その1)







(CAD図面その2)








(1次試作品)

それからはひたすら「試用>問題点洗出し>再試作>再試用」の繰り返しで、7月末にやっと量産にこぎつけました(と言っても、かなり少量のロットですが)。
8月のブラックホールが初お披露目の予定でしたが、なんとその前日にさらに一つ問題になりうるポイントを発見しました。
(ここで、改めて検証にご協力頂いたサンコー様に深く感謝いたします!)
実用上問題になるかどうか微妙な所でしたが、妥協はしたくありませんし、小売店様やエンドユーザ様に手間をかけさせたくもありませんので、急遽発売にストップをかけました。
出荷済みの分を全て一旦香港に引き上げて改修することとなり、幸い結果的に1箇所のパーツ交換だけで問題を回避できました。

予期せぬトラブルを乗り越えながら、やっとリリースにこぎつけた商品ですので、胸を張ってお勧めしたいと思います。
本製品は現状日本向けにのみ出荷しておりますが、しばらく経つと他の所から類似品が出る可能性は否定できません。
(ちょっと笑えない話ですが、現に海外で「日本の小売価格でいいですから一個だけ売ってほしい」という業界関係の方の動きも見られたりします。)
仮にそうなった場合、オリジナルメーカとしては大変残念に思いますが、しかし言い換えれば、それはこの製品ジャンルがマーケットに認められた事とも受け取られますので、前向きに次の製品に取り掛かりたいと思います。
オリジナルメーカでも、完成にこぎつけるまでこれだけの苦労を経験しております。
詳細はここでは書けませんが、製品として仕上げるにはパーツのすり合わせなど色々なノウハウの積み重ねが必要になりますので、ただ単に形状を真似されても同等の製品には仕上がりません
それだけは自信を持って断言できます! 





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Posted by Admin  at 21:13 │Comments(0)製品紹介

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