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Posted by ミリタリーブログ  at 

2011年09月23日

HK M320グレネードランチャー(1)

先日公開しましたM320グレネードランチャーの動画は多数の方にご覧頂き、誠にありがとうございました。
一日でも早く皆様のご期待に添えるよう、現在出荷準備の作業に取り掛かっております。






(こちらが製品完成版の写真です)

今回はディテールな部分を含め、より細かくM320グレネードランチャーを見て行きたいと思います。

ライフル装着型のグレネードランチャーといえば、多くの方はまずM203を思い出すはずです。







(M203グレネードランチャー付のM4A1ライフル)

ベトナム戦争から今日まで使われた息の長い兵器で、第一線の兵士にとっては頼りになる相棒です。
長年米軍を支えて来たM203でしたが、勿論不満点もあります。
例えば、バレルは前方スライド式で開閉しますので、構造上長いグレネード弾は装填できません。
また、発射機構はシングルアクション式で、ミスファイアの時もう一回バレルを前後(コッキング)させないとトリガーを引けません。
そのトリガーといえば、グリップがないためお世辞にも引きやすいとは言えません。

米軍でもそれらの欠点について十分な認識があり、早い時期から後継型を検討してきました。
そして2005年12月、長きに渡る試作コンペの結果、HK社が提出したXM320(試作のため「X」がつきます)40×46mmグレネードランチャーがようやく米軍に制式採用され、晴れてM320となりました。






(M320グレネードランチャー装着済みのM4A1ライフル、DNSサイト付)

因みに、M16などロングバレルライフル用の物がM320で、M4/HK416などカービンタイプに装着するのがM320A1という制式名称がつきます。
今回IRON Airsoftが再現したランチャーは厳密に言うとM320A1になりますが、便宜上全て「M320」として説明を進めます。

M320はM203同様ライフルバレルの下にマウントしますが、装填機構をサイドスイング式に変更し、ライフルへは汎用の20mmレールを介して装着する仕組みを採用したため、装着可能な対象を一気に増やしました。
デザイン的に、同じHK社製のHK416に装着した時がもっとも格好良く見えますが、M4やM16そしてG36など多くの西側の現用ライフルにも対応します。

M320では前出のM203の不満点を全て解消し、さらに以下の特長があります。
・8.5インチのショートバレルを採用しながら、M203(9インチ又は12インチバレル)同等以上の有効射程を実現しました。
・サイドスイング式の装填機構により装填/排莢動作が迅速になり、あらゆる長さの40mmグレネードに対応可能な点も踏まえて、火力がM203より強化されたと言えます。
・20mmレールインターフェイスに対応したことで、多くの現用ライフルに対応可能になりました。
・通常ライフルグレネードとして使用されますが、スライドストックを装着すると簡単に単体使用のグレネードランチャーにコンバートできます。
・フォールディング可能なフォアグリップが付属し、単体使用時の利便性が向上しました。
・サイトシステムにも工夫が凝らされており、実物にはレーザー式のレンジファインダー付専用DNS(昼夜兼用サイト)が使用可能です。
さすがにレプリカでレーザーサイトまでは再現できませんので、アイアンサイト(ラダーサイト)の方を再現しました。こちらのサイトも本物同様、ランチャー本体の左右どちらにも装着可能です。
ちなみに、サイトはグレネード本体に直付けされるため、分離式のM203と違って、装着するライフルを変更しても、ゼロインをやり直す必要はありません。

そして、今日の最後には、製造途中の製品写真を2点ほど公開します。
  




 

(本体削り出し加工完了時の写真)








(こちらがパーツ一式をセットした状態)     


Posted by Admin  at 18:00Comments(2)製品紹介