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Posted by ミリタリーブログ  at 

2018年01月16日

1711A マルイMWS用Noveskeコンバージョンキット発売

少々遅れましたが、ユーザーの方々や取引関係者の皆様に新年のご挨拶を申し上げたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
IRON Airsoftは今年も頑張って新製品をどんどんリリースして行きたいと思います。
今までのWA/PTW向けラインナップに加えまして、マルイMWS用のパーツもさらに充実させて行きますので、是非ご期待ください!

早速今年度一発目の新製品ですが、MWS用のNoveskeコンバージョンキットになります。
去年の年末には、すでに一部小売店様経由で情報が流れていると思いますが、国内の発売時期は1月下旬と確定しましたので、改めてご案内いたします。

このキットは上下フレームやレール/アウター/ストック周りなどが含まれており、内部はマルイの純正パーツを使います。
純正品のキビキビとした動きを活かしつつ、特徴的なNoveskeコンプリートライフルへ変身できます。

本物のNoveske GenIIIフレーム同様、ビレット削り出し(アルミブロックからの丸ごと削り出し)のため、非常に高い精度が実現されています。
組み立てに当たり、基本的に加工を必要としません。
純正のインナーパーツや小物類さえ用意すれば、テンポよく組み上げられます。



そして、こちらがコンプリートとして組みあがった後のイメージになります。

キットの内訳詳細などは、別途ご案内します。

フィードバック情報によりますと、一足早く発売した海外では年明け早々にすでに完売したようです。
国内で購入をご検討の方、是非お早めに行き着けのショップ様にご相談ください!



  


Posted by Admin  at 19:30Comments(0)製品紹介

2013年01月19日

1210B Raptorチャージングハンドル

少々遅れてしまいましたが、今日はIRON Airsoftの2013年第一号の新作を紹介させて頂きます。
「1210B Raptorチャージングハンドル」になります。
ラプター(猛禽、捕食者)と言えば、ステルス戦闘機のF-22が有名ですが、こちらはGBB用のアンビチャージングハンドルになります。












Rainier Armsの「Raptor Charging Handle」を再現した物になります。
リアルサイズ穴あき仕様で、いつものCNC加工+HA仕上げで丁寧に仕上げました。
このパーツを組み込む事により、左右どちらからでも(または同時に)チャージングハンドルを操作でき、あらゆるタクティカルシチュエーションに対応可能です。
既存のラッチを大きくしただけのカスタムチャージングハンドルは訳が違います。
1回試して頂ければわかりますが、この操作感は癖になります!

パーツの寸法は正確なため、組み込みにあたって特に注意点はありません。
アッパーとの一体感を出すため比較的タイトに作ってありますが、きちんと潤滑剤を使えばスムーズに動作します。
ただし、リアルサイズ対応のためWA純正サイズのフレームにはお使い頂けません、予めご注意願います。






こちらの写真がIRON Airsoft製HK416DXに組み込んだ物になります。







前後ともセレーションを付けているため、グローブを着用した状態でも確実に前後操作できます






引き出すと、このようにちょっとオシャレな刻印が拝めます






左右のラッチサイズが異なり、右側が大きいのはフォワードアシストの存在を考慮したためです


製品紹介写真でHK416を使いましたが、完全なるアンビ仕様を目指すなら、IRON Airsoft製POFロアレシーバ+BAD-CASSセレクタ―(またはKACタイプアンビセレクター)との組み合わせがおすすめです!
あ、そう言えばアンビマグキャッチがまだ、、、



  


Posted by Admin  at 11:20Comments(0)製品紹介

2012年05月06日

Colt M4A1ロアレシーバ

昨日でブラックホールへの出展が無事終わり、ご来場の方々に深く感謝申し上げます。

ご来場できなかった皆様のために、今回IRON Airsoftからリリースされた新製品情報をこちらのブログでも詳しく書かせていただきます。
まずは我々の「本業」であるGBB用フレームになります。

今までもリアルサイズ/WAサイズを問わず、数多くのGBB用メタルフレームが発売されてきましたが、我々から見ると決定打となるものは残念ながらまだ存在しません。
自社製品を含め、既存の物を否定するつもりはありませんが、考察不足/経営判断/製法による制限やコストの制約などに起因する「残念な所」は散見されます。
そんな中で、少しでも「よりリアルに」を追求してきた結果、今年のIRON Airsoftはひとまずオーソドックスな路線で行く事になりました。
変わった製品を期待されていたお客様には申し訳ございませんが、我々としましてはユニークな製品は今後も引き続き発売していきますので、気長にお待ちいただければ幸いです。

今回の新作は今までのフルCNC(ブロック削りだし)ではなく、鍛造+CNCに製法を切り替えました。
今までフルCNCに拘った理由は、製品で再現しているモデルはいわゆるサードパーティメーカの民生品になりますので、その中でフルCNCの製品が「高級品」とされてきたためです。
仕上げの精度がよく、金型を用意する必要がないため、小ロットの生産にも適しています。

逆に米軍支給品のM4系を再現しようと思うと、鍛造+CNCでないといけません。
その理由は再現度を突き詰めて行きますと、鍛造ベースでなければ再現できない部分があるためです。
今まで他社様からすでに鍛造+CNCの製品が発売されてきましたが、製品として「残念な所」がある上に価格も高く、気軽に買える品物ではありませんでした。
我々が1年前から鍛造+CNCの製品を作ろうと決め、提携工場探し(さすがに自社で鍛造まではできませんので、、、)から始め、色々な準備作業を進めて参りました。

今年の春に入って、ちょうど国内のオプティックスディーラー様から鍛造のM4ロアを注文生産で作れませんかというご相談があり、すぐにとんとん拍子で話が決まりました。
我々が元々発売しようとしたフレームとはモデルは異なりますが、お客様のリクエストは最優先となりますので、こちらを先に試作することにいたしました。
お客様の同意を得て、現状公開できる情報は以下の通りです:
・Colt製M4A1ロアフレームをモデルアップ
・材質は高硬度アルミ(社内都合により、発売時点で改めてアナウンスします)
・製法は本物同様の鍛造+CNC加工
・刻印を含めM4A1モデルを完璧に再現(レーザー刻印やCNC彫刻ではなく、手間とコストの掛かる打刻による再現です)
・表面はHA TypeIIIのハードアノダイズド仕上げ(ネイキッドモデルもあり)
・ベストコンディションの選別品をオプティックディーラー様から50セットの限定発売

現在、鍛造ブロックと打刻用スタンプの調整が終わっており、CNC部分の最終調整に入っております。
今年夏の発売に向けて、鋭意進行中です。
我々の製品が完璧かというと、さすがにそうとは言い切れませんが、「間違いなく既存品を凌駕する存在になる!」という事は自信を持って言いたいと思います。
最終的にご判断を下すのはエンドユーザの皆様になりますが、是非ご期待ください!

  


Posted by Admin  at 23:30Comments(21)製品紹介

2011年11月12日

0904F PMAG/EMAG用薄型ガスルートパッキンセット

こちらの製品はBetaProject様から発売中のGBB用PMAG/EMAG用のカスタムパーツになります。





(薄型ガスルートパッキンとマガジンリップのセットです)

発売当初には、ガスルート上の漏れを防ぐ意図からガスルートパッキングが可能な限りボルトキャリアに近づけるよう設計されていました。
しかし発売後、主に海外のお客様から頂いたフィードバックの中で、作動不良についての指摘がありました。
我々が独自に調べてみた所、某ブランドのメタルフレームキットで、製造時期によって明らかに異なる寸法が存在することが判明されました。
フレーム側の寸法変更によりボルトキャリアの定位置が比較的低いGBB本体でPMAGを使用した場合、ボルトキャリアがガスルートパッキンに当たって作動不良を起こす可能性があります。

そのような事態を回避するため、この度薄型のルートパッキンセットをリリースさせて頂きました。
基本的に元のパーツより高さを少し抑える事でクリアランスを増やし、作動性を向上させる事が目的になります。
お客様によっては、すでにご自分でルートパッキンを削るなど対策を採られた場合もあるかと思いますが、一応新規金型を起こして製造された「純正品」という事で、手先がそれほど器用でないお客様でも簡単に対応可能となります。
本当に微妙な高さ調整になりますので、2種類のガスルートパッキンを横並びで比較しても目視では分からない程度の差です。
しかし、作動性においての改善効果は複数の個体で実証済みです。
元々動作しますが、多少の引っ掛かり感を感じられるような個体などにも有効です。換装によりよりスムーズなサイクルが実現します。

勿論、クリアランスを増やしたという事はガスの利用効率の観点からデメリットもありますが、初速への影響はほとんど見当たりませんでした。
何回か試した限りでは、1チャージ当たりの発射可能な弾数が約1割ほど減少しています。
これは作動性改善とのトレードオフとお考え頂ければ幸いです。

このパーツセットには、ガスルートパッキン以外に給弾口となるマガジンリップも付属していますが、こちらは内部の形状を改良した事により、よりスムーズな給弾が期待できます。薄型ガスルートパッキンとの併用により、さらなる作動性改善に繋がります。

交換手順は説明不要なほど簡単です。
まずマガジンリップを固定する六角ネジ2つを外し、マガジンから旧リップをはずします。
そして新しいマガジンリップにガスルートパッキンを嵌めて、マガジンに装着後ネジを締め直すだけで結構です。
注意点としては、外観形状が似ているため、新旧パーツの取り間違えにだけご注意願います。
























(撮影時気づきませんでしたが、最後の写真右側のリップにパッキンが正しく嵌められていません。皆様も装着時にご注意願います!)

これからガスブロにとって厳しい秋冬となりますが、少しでも作動性を向上させて寒い季節を乗り越えて行きましょう!       


Posted by Admin  at 11:30Comments(10)製品紹介

2011年11月07日

新作 リー・エンフィールドライフル

IRON Airsoftの次回作は趣向を変えまして、クラシックライフルになります。
長きに渡り、世界各地で英連邦軍を支えましたかのリー・エンフィールドライフル(Short Magazine Lee-Enfield No.1 MkIII)です。



上記はCADデータによるCGになりますが、実物はガスボルトシステムを採用したライフルで、安定した品質をリーズナブルな価格でご提供させて頂きます。現在組み立て段階に入りましたので、正式発売は年明けの予定です。
詳細は後日順次公開いたしますが、木と金属のハーモニーに「男のロマン」を感じる方にお勧めです!  


Posted by Admin  at 17:30Comments(3)製品紹介

2011年11月07日

HK M320グレネードランチャー(3)

M320グレネードランチャーは先日発売され、お蔭様で大変ご好評を頂いております。
購入方法や価格に関し、多数のご質問を頂きましたので、こちらで改めてご説明いたします。






(IRON Airsoft製HK416DXに装着されましたM320DX)

現在流通されている製品は2種類あり、DX版は日本向けに限定されたチャンネルで流通されております。
STD版は香港での発売になりますが、一部日本国内のショップ様でもご購入可能かと思われます。
両者にはそれぞれのマーケットのニーズに合わせた棲み分けがなされており、本来お互い意識する事は少ないと思われますが、現在情報が錯綜しているようで、国内でSTD版を間違ってDX版として扱われているケースもある模様です。

両者の違いについてですが、本体部分はいずれもアルミ製のハードアノダイズド仕上げです。
DX版にのみ「フル刻印」が施されており、そして下記内部パーツがスチール製になります(STD版では亜鉛製)。
・スライドストックロックボタン
・トリガーバー
・バレルリリースフック
レーザー刻印自体は後からでも追加可能ですが、すでにある刻印に合わせて正しい位置に刻印するにはそれなりに苦労されると思います。
また内部パーツも亜鉛製でも十分な強度は確保されておりますが、質感や耐久性といった意味では、当然スチール製の方に軍配が上がります。
さらに、DX版では出荷に際し、日本向けにより厳しく選別・検品されておりますので、お客様がより安心してご購入頂けます。
(STD版につきましては、香港の業者が出荷の全責任を負いますので、多少のバラツキはあるかもしれません。)


(お恥ずかしい限りですが、DX版の初回納品で日本側で検品落ちした個体です、意外と多かったです、、、)

現状の両者の価格差を考えますと、担当者個人的にはDX版の方がお勧めです。

現在メーカ公認のチャンネルで日本国内で流通されているのは全てDX版の個体であり、ネットショップ2店舗と下記の実店舗様(順不同)でお取扱い頂いております(すでに初回入荷分はほとんど完売かもしれませんが、、、)。
エチゴヤ様
ウィリーピート様
サンコー東京店様
アソビットシティ様
製品にはすべてユニークなシリアル番号が振られており、それを元に管理されております。
万が一ご購入後DX版かどうかご不安の場合には、どうぞいつでも私共に御問い合わせ下さい。

M320のファーストロット自体は2回に分けて出荷されておりますので、今月下旬には残りの個体が出荷できる見込みです。
DX版につきましては、初回検品落ちの交換分も含めて後少量の個体が流通される予定です。
ご購入をご検討のお客様はどうぞお近くの小売店様に御問い合わせください。
私共の方でエンドユーザ様への直販は基本的に承っておりませんので、購入についてご相談はお受けできますが、ご提供はお約束いたしかねますので、予めご了承願います。

なお、DX版には注意書きが添付されておりますが、STD版ご購入のお客様のご参考にもなると思いますので、要点をここでも公開いたします。
・グレネードランチャーを装着する前に、対象の銃本体の強度を事前にご確認ください。もし不安であれば、必ず販売店様にその旨をご相談願います。
・販売時バレルに入れてある樹脂製パーツは、製造公差の大きいレールに取り付けるためのスペーサーで、樹脂の弾力によりガタつきを抑える事ができます(突起部を上に本体の窪みに装着します)。
レール部の勘合は組み合わせにもよりますので、スペーサーの装着自体は必須ではありません。
・販売に先立ち、市販されている多数のグレネードで動作検証を行い、問題がない事を確認しておりますが、全ての40mmグレネードとの互換性を保証する物ではありませんので、予めご了承願います。
(現在フィードバック情報により、CAW製モスカートが弾丸径の問題で、そのままでは装着できないという事例が判明されております。ご注意ください!)

最後に、DX版のディテールが判明する製品画像を2枚公開いたします。
ご購入を検討されているお客様、どうぞ小売店様にお急ぎください!

 











  


Posted by Admin  at 17:00Comments(14)製品紹介

2011年09月24日

HK M320グレネードランチャー(2)

今日は昨日に続けてM320をご紹介させて頂きます。






(M320付M4カービンを持った第82空挺師団の兵士、www.hkpro.comより)






(クローズアップ、この兵士が左利きのためか、サイトは右側に装着されている)

2006年から制式採用されましたM320ですが、予算の制限でまだ米軍の全軍には行き渡っていません。
しかし、採用が始まった実戦部隊での評判は上々のようです。

US Army Newsの2009年7月8日号で、フォートブラッグでの第82空挺師団のグレネード射撃訓練を取り上げ、古参兵士へのインタビューも掲載されています。
インタビューに答えたのは2003年イラクで実戦に参加した504パラシュート連隊第2大隊A中隊の分隊長、Robert Eaton二級軍曹です。
彼はクウェート国境からバグダッッドまで常に第一線に立ち、ベトナム戦争時から採用されたM203グレネードランチャーで戦い抜きました。
そして、M203の後継たるM320にはいたく感心したようです。

「M320でどれだけ早く発射できるかを試すため、私はカバー>リロード>違う距離のターゲットを捕捉>発射を繰り返し、たった30秒以内に3発を発射することができた。」
彼は非常に満足した様子で次のように語った。
「イラクでは、M203でも結構精度がよい事に気づいた。しかし、やはりそれには威嚇用の性格が強かった。
とある建物から撃たれたとする、あなたは(敵兵のいる場所から)2つ左横の窓に撃ち返した。それで敵を倒せなくても、相手は頭を下げて身を隠せざるを得ない。そこでM320があれば、有効射程圏内ならおそらく直撃弾を送ることができただろうし、しかもはるかに早くだ。」
「本質的にはM203から何ら変わらないが、とにかくより正確で迅速にターゲットに命中弾を送る事ができる。」

M320の方が見た目はゴツイですが、M320とM203を比べても重量はさほど違いません。
もっとも、アサルトライフルのハンドガード部に装着した場合、やはりフロントヘビーになり、取り回しに苦労します。
昔ながらの伝統ですが、体力のある兵士でない限り、グレネーダー(擲弾兵)は務まりません。

さて、話をIRON Airsoft製品に戻しますと、今回の製品もCNC加工を全面的に採用し、精度の高い製品に仕上げました。
材質/加工法とも、可能な限り実物を再現しました。






(IRON Airsoft量産品の実物)






(IRON Airsoft量産品の実物)






(IRON Airsoft量産品の実物)






(HK416DXへの装着写真、こちらはブラックホールで公開したファーストサンプルです)


製品の設定としてスタンダード版(STD)とデラックス版(DX)があり、日本向け出荷分はDX設定になります。
両者の違いは主に以下の2点です。
・DX版だけフル刻印を施しています
・DX版では内部パーツがより耐久性の高い物(スチール製)に変えてあります

今回の製品はHK416ほど、DXとSTDの仕様差異が大きくありませんので、実売価格の差もあまり大きくありません。
DX版の方は限定80セットとなりますので、ご興味のある方は是非お早めにお求めください。

さらにHK416のDX版をご購入頂いたお客様には、特別なサービスが用意されております。
そちらにつきましては、別途ご案内いたします。 
  


Posted by Admin  at 18:00Comments(6)製品紹介

2011年09月23日

HK M320グレネードランチャー(1)

先日公開しましたM320グレネードランチャーの動画は多数の方にご覧頂き、誠にありがとうございました。
一日でも早く皆様のご期待に添えるよう、現在出荷準備の作業に取り掛かっております。






(こちらが製品完成版の写真です)

今回はディテールな部分を含め、より細かくM320グレネードランチャーを見て行きたいと思います。

ライフル装着型のグレネードランチャーといえば、多くの方はまずM203を思い出すはずです。







(M203グレネードランチャー付のM4A1ライフル)

ベトナム戦争から今日まで使われた息の長い兵器で、第一線の兵士にとっては頼りになる相棒です。
長年米軍を支えて来たM203でしたが、勿論不満点もあります。
例えば、バレルは前方スライド式で開閉しますので、構造上長いグレネード弾は装填できません。
また、発射機構はシングルアクション式で、ミスファイアの時もう一回バレルを前後(コッキング)させないとトリガーを引けません。
そのトリガーといえば、グリップがないためお世辞にも引きやすいとは言えません。

米軍でもそれらの欠点について十分な認識があり、早い時期から後継型を検討してきました。
そして2005年12月、長きに渡る試作コンペの結果、HK社が提出したXM320(試作のため「X」がつきます)40×46mmグレネードランチャーがようやく米軍に制式採用され、晴れてM320となりました。






(M320グレネードランチャー装着済みのM4A1ライフル、DNSサイト付)

因みに、M16などロングバレルライフル用の物がM320で、M4/HK416などカービンタイプに装着するのがM320A1という制式名称がつきます。
今回IRON Airsoftが再現したランチャーは厳密に言うとM320A1になりますが、便宜上全て「M320」として説明を進めます。

M320はM203同様ライフルバレルの下にマウントしますが、装填機構をサイドスイング式に変更し、ライフルへは汎用の20mmレールを介して装着する仕組みを採用したため、装着可能な対象を一気に増やしました。
デザイン的に、同じHK社製のHK416に装着した時がもっとも格好良く見えますが、M4やM16そしてG36など多くの西側の現用ライフルにも対応します。

M320では前出のM203の不満点を全て解消し、さらに以下の特長があります。
・8.5インチのショートバレルを採用しながら、M203(9インチ又は12インチバレル)同等以上の有効射程を実現しました。
・サイドスイング式の装填機構により装填/排莢動作が迅速になり、あらゆる長さの40mmグレネードに対応可能な点も踏まえて、火力がM203より強化されたと言えます。
・20mmレールインターフェイスに対応したことで、多くの現用ライフルに対応可能になりました。
・通常ライフルグレネードとして使用されますが、スライドストックを装着すると簡単に単体使用のグレネードランチャーにコンバートできます。
・フォールディング可能なフォアグリップが付属し、単体使用時の利便性が向上しました。
・サイトシステムにも工夫が凝らされており、実物にはレーザー式のレンジファインダー付専用DNS(昼夜兼用サイト)が使用可能です。
さすがにレプリカでレーザーサイトまでは再現できませんので、アイアンサイト(ラダーサイト)の方を再現しました。こちらのサイトも本物同様、ランチャー本体の左右どちらにも装着可能です。
ちなみに、サイトはグレネード本体に直付けされるため、分離式のM203と違って、装着するライフルを変更しても、ゼロインをやり直す必要はありません。

そして、今日の最後には、製造途中の製品写真を2点ほど公開します。
  




 

(本体削り出し加工完了時の写真)








(こちらがパーツ一式をセットした状態)     


Posted by Admin  at 18:00Comments(2)製品紹介

2011年05月22日

1102D アンビマグキャッチ(WA用)

今日ご紹介する新商品はAR系GBB用のアンビセレクターになります。






(アンビセレクターパーツ一式)

「アンビ」とは、英文の「ambidextrous(両手利き)」から来ています。実銃パーツに前置としてつけるとき、両手どちらからも操作できる事を意味します。
例えば、AR系ではアフターパーツとしてアンビセレクター/アンビマグキャッチが存在し、フレーム側の対応が必要になりますがアンビボルトリリースも存在します(IRON Airsoftから発売されているPOFレシーバもそうです)。

現代のコンバットシューティングにおいて、左右両サイドから同じように銃をハンドリングできることはもはや必須条件になりつつあります。この「両サイドからのハンドリング」にはシューターの腕の熟練度に大きく掛かっておりますし、銃本体の機能による部分もまた大きいです。
AR系ライフルのオリジナルデザインでは、時代背景からその部分はあまり考慮されませんでしたが、多数のサードパーティメーカの努力によって、時代のニーズに追随してどんどん進化して来ております。

実銃用アンビセレクターなら、有名所でKACの製品なども存在します。
エアソフト用には他社様からすでに発売済みですが、今回我々が発売する物はよりユニークな製品になります。
なんと、両サイドのセレクターレバーが好みに応じてサイズを変えられます

こちらの製品はレプリカになりますが、実銃用にはBATTLE ARMS DEVELOPMENT社が「BAD-CASS-3P」という商品名で販売されています。
元々「BAD-ASS」と名付けられた製品が進化して「BAD-CASS」になったそうです。
(これは何というグッドセンスなネーミング!気になる方はどうぞ英辞書を引いてみてくださいw)
ちなみに、「BAD-ASS」とは「Battle Arms Development - Ambidextrous Safety Selector」の略だそうで、「CASS」は「Combat Ambidextrous Safety Selector」の略です。
開発経緯などはMilitary Morons(英文)に詳しく書かれておりますので、興味のある方はご一読ください。






(レバーは六角ネジで固定されます)






(Prime/G&P製スタンダードセレクターとの比較)

その仕組みは実に簡単です。
セレクター軸とレバー部を完全に別パーツに分ける事で、ユーザ側で自由にレバーを組み替え可能にしました。
セットには3種類のレバーが添付されており、それぞれスタンダード/長さ短め/厚さ薄めになります。
右利きシュータの場合、一般的なセットアップとして左サイドにスタンダードレバーを装着し、右側に短めまたは薄めのレバーを装着する事で、トリガーフィンガー(右手人差し指)への干渉を最低限に抑えられます。
勿論ユーザの好みに応じて、セレクターレバーのセットアップを変える事もできます。
例えば右手親指でスタンダードのレバーを押す時に長いと感じた人なら短めのレバーを左側に持ってくるのも結構ですし、セレクターレバーは邪魔にならない物がいいとお考えなら左側に薄めのレバーを装着する事も考えられます。
この一人一人の体格や好みに応じてセットアップを変えられる柔軟性こそ、一番大切なポイントです。






(スタンダード/短めのレバーコンビ)






(スタンダード/薄めのレバーコンビ)

今回の製品は以下のパーツがセットされています:
・スチール製セレクター軸
・アルミ製セレクターレバー3種
・固定ネジ2個
・サイズ調整用のワッシャー2個
IRON Airsoft製品では、エアソフトパーツとして安全性を考慮してセレクターレバーをアルミ製(HA仕上げ)に変えてありますが、それ以外の機能は忠実に再現しました。
実物もそうですが、セレクターレバーとセレクター軸の接合部はドーブテール状になっており、レバー本体には無理な力が掛からない構造になっておりますので、ここは6061アルミ製でも必要十分以上の強度が確保されております。
また、添付のワッシャーは本来必要ありませんが、エアソフトパーツでは各社間で寸法の誤差が考えられますので、念のためお付けしました。
レシーバ部の厚みが特に厚く、ネジだけでレバーをしっかり固定できない場合にご使用頂けます。

ちなみに今回発売された製品はWA系のARシリーズ用で、WA/G&P/Prime/Inokatsuなど各社フレームに対応しますが、IRON Airsoft製のロウワーレシーバには使えません
IRON Airsoftレシーバ用のアンビセレクターはDX版として後日別途リリースされますので、弊社製品を愛用されている皆様には実に申し訳ございませんが、あと少し御待ち願います。

       


Posted by Admin  at 12:57Comments(4)製品紹介

2011年05月15日

0911 ガスピストン対応ボルトキャリア

社内都合により、しばらくの間は「純粋なIRON Airsoft製品」を中心にご紹介して行きたいと思います。
コラボ系の新製品紹介をご期待の皆様、誠に申し訳ございませんが今しばらくお待ち願います。






(0911C/D/E/F ガスピストン用ボルトキャリア)

皆様ご存知のように、実銃の世界でAR系のライフルは通常発射ガスを直接ボルトキャリアに吹きつけて動作させるガス圧作動方式(リュングマンシ方式とも呼ばれます)を採用しています。
そのメリットはパーツ点数が少なく構造がシンプルな上、前後動作するボルトグループの重量を軽く抑えられますので、連射時のコントロールが比較容易と言った点にあります。
近年になって、同じAR系でも耐久性や作動安定性を重視してガスピストン方式を採用する実銃メーカが増えてきております。
元々ガスブロックから直接ガスチューブ経由でボルトキャリアに発射ガスを吹きつけていた所に、ピストンを介して作動させることになりました。
M4の後継として設計された有名なHK416でもガスピストン方式が採用されていますし、既存のライフルやカービンを改造するためのアフターパーツも複数のカスタムメーカから商品がリリースされております。

ガスブローバック式のエアソフトガンにおいて、動作の仕組み上はっきり言ってどの方式でも問題ありませんが、「人とは違う何か」を捜し求めている方々のために、我々はガスピストン式のボルトキャリアを再現しました。
現在刻印や色違いで、下記の計4種類リリースされております。
・0911C ADAMS ARMSボルトキャリア(黒)
・0911D ADAMS ARMSボルトキャリア(シルバー)
・0911E Sprikes Tactialボルトキャリア(黒)
・0911F POFボルトキャリア(シルバー)






(0911C/D)






(0911E/F)

この内、シルバーの製品は日本向けにご用意しました限定品です。
シルバーの表面では、切削時やブラスト処理時の細かい傷も比較的目立ってしまいますので、完璧にキレイな個体が少ないです。
歩留まりの悪い中から選別しましたので、とある型番では日本向けに全部で十数本しかご用意できませんでした。

材質は全て6061T6アルミのCNC加工品ですが、表面の色が黒の物はハードアノダイズド、シルバーの物が通常のアルマイト仕上げになります。
強度的には全てハードアノダイズドで仕上げたかった所ですが、現在の技術ではピカピカなシルバー(ステンレス風)をハードアノダイズドでは出せませんので、諦めざるを得ませんでした。
ご参考までに、「シルバー」なハードアノダイズド処理を施したローディングノズルを組み込んだボルトキャリアの写真もお付けいたします(HA処理のノズル部が少し灰色っぽく見えます)。






(HA処理のノズルとアルマイト処理のボルトキャリア比較)

ちなみにアルマイト仕上げでも、ボルトキャリアの場合擦れる部分は基本的に外から見えない箇所にありますので、使っていく内にみすぼらしくなる事はありません。ご安心ください!

こちらのボルトキャリアはリアルサイズ対応で、Prime様やInokatsu様そしてIRON Airsoft製などリアルサイズ系のアッパーレシーバに対応します。
既存のボルトキャリアをそのまま置き換える形でご利用頂けます。
機能面での違いはありませんので、色や刻印でお好みの型番をお選び頂けます。
チャージングハンドルを引いた後に覗く珍しい刻印に、周りの皆が驚く事間違いありません。

また、後日IRON Airsoftからガスピストン式のガスブロック及びピストンロッドパーツ一式の発売も予定されております。
是非お気に入りのボルトキャリアを先に確保された上で、しばしお待ちください!       


Posted by Admin  at 12:30Comments(6)製品紹介

2010年12月14日

0909M HK416ロウワーレシーバキット

長らくお待たせいたしましたが、HK416キットがついに入荷いたしましたので、改めてキット構成などをご紹介いたします。
今日は手短にロウワーの方から見ていきます。






(ロウワー右側面)








(ロウワー左側面)







(前面)


本体は他のIRON Airsoft製レシーバ同様、6061T6アルミによる完全削り出し加工&ハードアノダイズド仕上げになります。

デラックス版のロウワーレシーバ本体には、下記パーツが付属します。
・ピボットピンとテイクダウンピン、及びそのディテントとスプリング
・セレクター
・マガジンキャッチ
・バッファーリテイナー一式と固定ピン
・自社製黒染めのファイアリングピンブロックとスチール製ボルトキャッチ
・自社製ストックリンクプレート
・自社製Wilson Combatタイプトリガーガード
・テイクダウンピンスプリング固定ネジとグリップスクリュー(IRON Service Pack1)
・日本語版の簡易マニュアル

赤文字になっている部分がデラックス版にのみに付属するパーツになります。






(付属品一式、IRON SP1はこの写真に写っていません)



HK416ならではの機能として、バッファーリテイナー固定ピンを採用した事で、ストックチューブを外してもバッファーリテイナー(及びスプリング)が飛び出さなくなります

さらに、デラックス版のセレクター部の表記は、手作業で1つ1つキレイに塗装されております。
これもIRON Airsoft製品として初の試みになります。
実はPOFロウワーなどのセレクター部で、色をつけようかという話は以前にも出ておりました。
ただ、適当にマスキングシートを使って塗装しただけではキレイに仕上がりませんし、工業製品としての均一性も保証できません。
一応実物でも「色なしバージョン」は存在しますので、塗装しなくても製品としては成り立ちます。
それらの理由により今までこの部分の着色仕上げを敬遠して参りましたが、今回は数量限定のデラックス版ということで、奮発してやってもらいました。






(セレクター部アップ)


ちなみに、手先が器用で自信のあるお客様であれば、ご自分でこの部分の塗装を試みることも可能かと思います。
ただし、HA処理の表面では塗りすぎた場合のやり直しが上手く行かない可能性もありますので、十分ご注意ください。
(工場から、塗装失敗で廃棄になった個体もあったと聞いております。)

こちらのロウワーレシーバはアッパーと同数のみ、ご用意しております。
HA仕上げ版の今後の再生産はありません!
デラックス版とは言え価格は据え置きで、既存のロウワーと同等になります。
(日本向けの正規流通品は元々ある意味「デラックス版扱い」でした!)
アッパーをご予約頂いたお客様に優先的に販売する予定です。
お入用のお客様はどうぞ取扱店様に御問い合わせください。

  
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2010年11月18日

0910MA MUR GEN2アッパーレシーバ(1)

久しぶりの更新になりましたが、やっとIRON Airsoft印のアッパーレシーバをご紹介することができるようになりました!
製品はVLTOR MUR GEN2アッパーレシーバになります。







(左側面)







(右側面)

実は9月頃にすでに最初のロットが完成しておりますが、厳しい目で判断すると日本市場に投入するにはさらなる品質向上が必要と判断いたしました。
妥協はしたくありませんので、最初から作り直しました。
今回のロットでやっと安心して皆様にお勧めできる商品が仕上がったと思います。
他のIRON Airsoft製品同様、6061T6アルミによる完全削り出し加工&HA TypeIIIのハードアノダイズド仕上げになります。
アッパー単品には、フォワードアシストノブ・イジェクションポートカバー・チャージングハンドルが付属します。

VLTOR社のMUR(Modular Upper Receiver)と言えば、いまさら紹介する必要もない位メジャーなAR用アッパーですが、今回モデルアップしたのはMUR-1Aの最新型になります。
実物では発売以来2回のマイナーバージョンアップが行われており、外観上大きな変更点はいずれもアッパー前部になります。
2007年の1回目のマイナーバージョンアップでは主にサードパーティ製ハンドガードに対応するための形状変更になります。







(写真はMilitary Moronsより)







(写真はMilitary Moronsより)

2008年の2回目のマイナーバージョンアップでは、さらなるフロントパーツとの互換性向上と首部分の剛性強化を果たしました。
そして、外観上もう一つの大きな特徴は各部のエッジが丸められています。
以下が他社製MURレプリカとIRON Airsoft製品の比較写真になります(いわゆるVer.2対Ver.3)。







(上が他社製品、下がIRON Airsoft製品)

細部の違いをを見やすくするため敢えてフラッシュを使いましたので、両者の質感や色合いが異なって見えますが、実際手にとって見るとこれほど違いは目立ちません。
この違いは表面仕上げに起因したもので、他社製の通常アルマイト仕上げに対し、IRON AirsoftはHA仕上げを採用しているため、ツヤが少し増して、手触りがよりスムーズな感じになります。

以前にMURアッパーをご購入頂いたお客様がフォワードアシストの固定方法が分からず、アッパーを壊して交換となった事例がありましたので、念のため組み立て手順を簡単にご説明いたします。
まずはレンチを使って、付属のM3×5のイモネジをフォワードアシストの裏側から回転させながら挿入します








この状態になったらアッパー本体にはめ込みます。








さらに、今度は外からレンチを使って締め込んでいきます。








最終的にイモネジのつっかえる力でフォワードアシストを固定します。
耐久性を考えて、ここではネジロック等を使った方がよいかもしれません。
また、実際に組み立てる際にはフォワードアシストノブを装入してから組み付けます。

当初、IRON Airsoft製のレシーバは上下セットの形でのみ提供する予定でしたが、アッパー・ロウワー別に販売することに致しました。
こちらのアッパーは自社製ロウワーレシーバ以外に、Prime様やInokatsu様製のロウワーとの互換性が確認されています
(ただし、社外製フレームを全機種テストできたわけではありませんので、100%の互換保証は致しかねます。)
実はこれも自社製パーツの精度に自信があったからこそできる販売形態で、お客様が手持ちのパーツを最大限生かせますし、本物のARシリーズ同様の「組み換え遊び」が手軽に実現できます。

IRON Airsoftでは、今後もAR系パーツのラインアップを順次拡充して行きますので、是非ご期待ください。
  


Posted by Admin  at 20:54Comments(6)製品紹介

2010年10月09日

0912D T15DBXロウワーレシーバ(1)

今日はIRON Airsoft製フレームについてご紹介いたします。













(Tactical Innovations T15DBXロウワーレシーバ)

このロウワーレシーバは弊社製CNCメタルフレーム製品の2機種目に該当します。
前作のLarue Stealthフレームセットで頂いた数々のフィードバックが詰め込まれており、製品としての完成度がかなり向上しております。

実物モデルはTactical Innovations製T15BDX (Billet DeluXe) という製品になります。
知名度が高い前作のLarue Stealthレシーバと違って、今回はちょっとマイナーな機種選択になりました。
しかしながら、こちらも「知る人ぞ知る逸品」です

開発のスタートポイントはあの有名なStickman氏の画像からでした。
多分皆様もどこかでご覧になったことはあるかと思いますが、その筋ではとても有名な「KAC+Magpul」の写真です。







(Stickman氏の写真)

担当者もそれを見た瞬間、「これほしい!」モードに一直線で突入して行きました。
詳しく見ていきますと、このカスタムカービンはT15DBXロウワー+KACアッパー+KACのURXレール、そしてMAGPULの小物で固められてます。
ガスブロで同じセットアップを再現しようとした場合、一番ネックになるのは地味なT15DBXロウワーの部分です。
このようなマニアックアイテムはどこのメーカもかつて作られた事はありませんので、自分達がやらねばと思いました

本製品の材質自体は6061アルミの削り出しでLarue Stealthレシーバと変わりませんが、表面が通常のアルマイト処理からハードアノダイズドに強化されました。
外観上の色合いはより黒く、そして手触りがよりスムーズになりました。
ハードアノダイズド処理に関する詳細はここでは省きますが、Surefireライトと同等の表面処理と言えば分かりやすいと思います(勿論色は違いますが)。
現状ウェスタンアームズ系のM4シリーズ向けCNCメタルレシーバで、ハードアノダイズド処理を採用しているのは弊社のみです。

KACやColtなどメジャー所のパーツもそれぞれ素晴らしいですが、エンドユーザがマイナー物のパーツでも一点一点ご自分でお選び頂き、本当に「自分のための一丁」を組み上げられる、という楽しさもとても大事だと思います。
今まで他社様があまり注視して来なかったこのようなニッチな需要に、我々は同じマニアとしてお応えしたい、という強い思いがあります。
このようなモデルは大量に売れる物ではなく、基本ワンロット限定の少量生産になります。
再生産もおそらくありませんので、本当に「ARを愛してやまない方」に手にして頂きたいと思います。

ガスブロ用メタルフレームで実現した新機能としては、アッパーとロウワー間のテンションを調節可能にしました
これはGUN誌2010年8月号のAR特集で紹介されております、Stiller社のロウワーフレームでも実装されているあの機能です。
原理はロウワーレシーバのグリップベースからねじ込むテンションスクリューの高さを調節することで、アッパー・ロウワー間の「遊び」を制御することです。







(銀色のネジ頭部分がテンション調整スクリューのトップです)







(グリップベースから六角レンチを差し込んで調整します)

もっとも、弊社やPrime様などで作られたアッパー・ロウワーレシーバ同士であれば、最初から精密に加工されておりますので、この機能のお世話になることはおそらくありません。
サイズが若干小さめの他社製アッパーと組み合わせたり、またはレシーバが磨り減るほど分解・結合を繰り返した場合において、初めて効いて来る機能です。
テイクダウンピンを押し込んだ状態(アッパーをロックした状態)で、スクリューはねじ込むほど(テイクダウンピンとの相互作用で)アッパーを押さえつける力が強くなりますので、ガタを無くせます。
ちなみに、あまり無理にねじ込みますと、素材がやわらかいアッパーでは表面を傷む恐れがありますので、調整時には無理なさらないようにご注意願います!

実銃の世界では、シリアスなマッチシュータにとってレシーバをガッチリ固定させることはとても大事ですが、現場のオペレータ等にとっては、むしろ余裕のあるセットアップを好む傾向が強いようです。
このロウワーを使えば、「ガッチリした一体感」を勿論味わえますし、使い込まれた実銃の雰囲気を再現するため、多少のガタを残して敢えてゆるめにセットするといった楽しみ方もできます。
実物同様の「選択できる楽しみ」を是非皆様にも味わって頂きたいと思います。

本製品は9月中旬から販売されておりますが、すでにご購入頂いたお客様からのフィードバックを心待ちしております。
今後よりよい製品を作り上げていくために、皆様のご意見・ご感想を是非お聞かせ願います!     


Posted by Admin  at 16:45Comments(6)製品紹介

2010年10月08日

1004D Wilson Combatトリガーユニット(3)

今回はWilson Combatタイプトリガーユニットの組み込み・調整についてご説明いたします。

紹介の一回目でも書かせて頂きましたが、現時点でこちらの製品はWA様純正の樹脂製フレーム、Prime様及びG&P様のメタルフレームとの互換性が確認されております。
今回は弊社製のフレームを使って、組み込みの手順を説明させて頂きます。

本製品はCNC加工により高精度を実現しておりますので、組み込みに当たってすり合わせなどを行う必要は特にありません。
ハンマートップにあるローラーなどを手で回してみて、動きが渋く感じる場合に少しシリコンオイルを吹き付けてみてください。
他の回転軸部分も必要があれば少しシリコンオイルを吹き付けておきます。

製品としてトリガープル(トリガーの重さ)は製造時に純正トリガーの約7割としてプリセットされており、ユーザサイドで調整できませんが、トリガーストロークは多少調整可能です。
下記写真のように六角レンチを使ってフレーム側にある2個のイモネジを調整します。







(トリガーストローク調整)

締め込むほどストロークが短くなり、トリガーの切れと戻りが素早くなります
両方のネジをできるだけ同レベルに揃えられるようご注意ください!
製品の特性上、一般的に下記写真のようにギリギリまで締め込むパターンが多いようですが、トリガーフィーリングに関しては個人の好みがとても重要になりますので、ご自分に合うセッティングが見つかるよう設定を変えてみてください。
トリガーユニットをフレームに組み込んだ状態でもストローク調整は可能ですが、両方のネジの締め込み具合を揃えることが困難なため、ユニットをフレームから取り出してから調整することをお勧めいたします。







(ストローク最短位置)

フレームへの装着はロウワーフレームの上部から差し込むだけで結構です。







(ロウワーフレームへの装着)

ハンマーとトリガーピンホールの位置を確認しながら、ステンレス製の固定ピン2本を差し込みます。
ピンの向きにご注意ください!







(固定ピンの挿入)

ピン挿入後、最後まで押し込めば「カチッ」と止まる感触がありますので、これで組み込み完了です。







(組み込み完了、ハンマーコック状態)







(ハンマーダウン状態)

ここまでご覧の通り、組み込みは非常に簡単で、手慣れた方なら1分も掛からないと思います。
すでに組みあがったAR系ガスブローバックライフルに組み込む場合には、ファイアリングピンブロック側から分解されることをお勧めいたします
そうすれば、フルオートシアーから分解するより簡単にハンマーとトリガーを交換できます。

本製品についてのご意見・ご感想などありましたら、是非私共にお寄せください。
皆様からのフィードバックを吸収しつつ、今後よりよい製品を作り出して行きたいと思っております。  


Posted by Admin  at 21:49Comments(4)製品紹介

2010年10月04日

1004D Wilson Combatトリガーユニット(2)

今回は引き続きトリガーユニットについてのうんちくを少し書き加えます。

そもそも、この製品を開発しようとしたきっかけは、組み立て下手な担当者の個人的な要望からでした。
毎回フレーム内のパーツ組み換えで難儀していたので、自然と「ユニット式のトリガーがほしい」という発想に行き着きました。
調べてみると、世の中にはすでに色々な種類のトリガーユニットが存在しており、組み込み易さだけでなく、銃本体としての性能アップにも繋がるとのことで「やるしかない」ということになりました。
その後のモデル選定において、企画と製造担当が協議した結果Wilson Combat製品をモデルアップすることに決定しました。







(こちらが実物写真です)

実物はWilson CombatのTTU(Tactical Trigger Unit)という型式で、シングルステージ・セミオートオンリーのトリガーですが、ガスブロ用ということでフルオート対応にアレンジしました。
ちなみに、企画担当はシビリアンモデル大好きなもので、今後是非セミオートのマッチトリガーなども出させて頂きたい所ですが、今回はひとまずこれにてご勘弁願います。
このモデルはある意味試金石で、これが企画倒れになってしまった場合には、もう次のモデルは出せません、、、

実物と比較して、外観上一番大きな違いは刻印の色ですが、これは素材に起因するものです。
Wilson Combat製はおそらくユニットのフレームに7000番台のアルミを使用しておりますが、弊社の製品では6061を使用しました。
7000番台で作ろうと思えば、我々でも当然作れる訳ですが、コストと性能の兼ね合いで6061に落ち着きました。

7000番台のアルミは非常に強度が高いので、レーザー刻印の際かなり高出力で比較的長時間照射する必要がありますので、文字が黒焦げて見えます。
逆に6000番台では、通常のレーザー刻印でも十分鮮明に刻印できますので、本製品のような仕上がりになります。
フレームに入れてしまえば見えなくなってしまう部分ですが、決してそこで手を抜いた訳ではありません。
ちなみに、現在市販されているCNC加工のエアソフト向けメタルフレームはいずれも6061か、それ以下の素材で加工されております。
ガスブロのライフルでは、実弾を発射する必要がなく、高温高圧で動作させるわけではありませんので、7000番台のアルミを使うと少々オーバースペックになります。
CNC加工前提で7000番台のアルミを採用した場合のコストアップの影響が非常に大きいので、エアソフトガン用には6061が妥当と判断しました。

より多くのお客様によい製品を提供していくために、「リーズナブルなプライス」という弊社のポリシーは是非守って行きたいと思います。
このトリガーユニットとすでに市販されている多くのトリガー/ハンマー/シア単体のセットと比較しますと、性能もさることながら、十分価格的なメリットもあると確信しております。

製品の企画自体は2010年の4月に始まり、4月末にCAD図面、そして5月下旬に1次試作品が出来上がりました。







(CAD図面その1)







(CAD図面その2)








(1次試作品)

それからはひたすら「試用>問題点洗出し>再試作>再試用」の繰り返しで、7月末にやっと量産にこぎつけました(と言っても、かなり少量のロットですが)。
8月のブラックホールが初お披露目の予定でしたが、なんとその前日にさらに一つ問題になりうるポイントを発見しました。
(ここで、改めて検証にご協力頂いたサンコー様に深く感謝いたします!)
実用上問題になるかどうか微妙な所でしたが、妥協はしたくありませんし、小売店様やエンドユーザ様に手間をかけさせたくもありませんので、急遽発売にストップをかけました。
出荷済みの分を全て一旦香港に引き上げて改修することとなり、幸い結果的に1箇所のパーツ交換だけで問題を回避できました。

予期せぬトラブルを乗り越えながら、やっとリリースにこぎつけた商品ですので、胸を張ってお勧めしたいと思います。
本製品は現状日本向けにのみ出荷しておりますが、しばらく経つと他の所から類似品が出る可能性は否定できません。
(ちょっと笑えない話ですが、現に海外で「日本の小売価格でいいですから一個だけ売ってほしい」という業界関係の方の動きも見られたりします。)
仮にそうなった場合、オリジナルメーカとしては大変残念に思いますが、しかし言い換えれば、それはこの製品ジャンルがマーケットに認められた事とも受け取られますので、前向きに次の製品に取り掛かりたいと思います。
オリジナルメーカでも、完成にこぎつけるまでこれだけの苦労を経験しております。
詳細はここでは書けませんが、製品として仕上げるにはパーツのすり合わせなど色々なノウハウの積み重ねが必要になりますので、ただ単に形状を真似されても同等の製品には仕上がりません
それだけは自信を持って断言できます!   


Posted by Admin  at 21:13Comments(0)製品紹介

2010年09月22日

1004D Wilson Combatトリガーユニット(1)

本日の最後に、新製品を一つご紹介いたします。

一応新製品ではありますが、すでに2週間前からサンコー様の方で販売が開始されております。
ウェスタンアームズ様から発売中のガスブローバックM4シリーズ(及びその互換品)に対応する「Wilson Combatタイプトリガーユニット」という製品になります。

 





ユニットのアウターフレームには6061アルミを使用し、内部のハンマー/シアー/トリガーパーツはS45Cのカーボンスチール製になります。
回転軸部分や固定ピンにはスムーズな回転を保証するため、ステンレス材を使っております。
各パーツは全てCNC加工による削り出し品です。
詳しいお客様にとっては釈迦に説法ですが、CNC加工品には下記のメリットがあります。
・精密に加工できる(寸法公差が少ない)
・仕上げがキレイ
・ブロック材からの削り出しのため耐久性がよい
・少数のロットでも作りやすい
逆にコストが掛かるという所がメーカ泣かせですが、我々は品質面では一切妥協しませんので、「CNCでできる物はできるだけCNCで」というポリシーを持っております。

また、表面処理にも拘りを持っており、アルミ材はハードアノダイズド(硬質陽極酸化)処理、スチール材は特殊なリン酸塩処理を施しております。
詳細はここでは書けませんが、スチール部の錆耐性には自信があります!

この製品はコンセプトとして、
・ハンマー/シアー/トリガー周りの組み立てを楽にしたい
・実銃での同類製品のように、トリガーフィーリングを向上させたい(チューニングによりスムーズにシアが切れるようになります)
・パーツとしての耐久性を向上させたい
・組み込むとフレームで隠れてしまいますが、メカニック的に美しい製品に仕上げたい(これぞ男の美学、と自画自賛して見ます!)

結果的に、軽くて丈夫なトリガーユニットとして仕上がりました。
カッコいいステンレススチール製のピン2本による固定で、とても簡単に組み込み可能です。
ハンマー部はベアリング付で、サイクルアップと耐久性の向上が期待できます。
トリガープルは純正より大分軽く設定されておりますので、射撃時の銃本体のブレを抑えられますし、命中率の向上も期待できます。(勿論、射手の腕が何より大事ですが!)
WA様純正の樹脂製フレーム、Prime様及びG&P様のメタルフレームとの互換性が確認されております。
同一寸法の他社製フレームともおそらく互換性を持っていますが、現時点で保証はできかねます。
お客様の方でお試し頂けた場合には、是非フィードバック情報を宜しくお願い申し上げます。

尚、比較的複雑な内部構造となっておりますので、一点一点出荷前に熟練工によるすり合わせ作業が行われております。
通常必要性はありませんが、万が一お客様の方で分解された場合には、パーツの取り間違いにはご注意願います。
メンテナンスの際、回転部にシリコン系などサラサラ系の潤滑剤を吹き付ければ結構です。

このトリガーユニットは「タクティカル系カスタム」から「レース系カスタム」まで幅広く活用できる逸品で、特にロングガスライフルでIPSCや3ガンマッチにチャレンジしているお客様にお勧めしたいと思います。
本製品が市場に受け入れられて成功を収められれば、後続のツーステージ版やセミオート専用版トリガーの企画も推進されて行きますので、是非ご期待ください。

  


Posted by Admin  at 22:54Comments(5)製品紹介